レコードデーター
モーツアルト
ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412
ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K.495
ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 K.417
ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K.447
ドイツ・グラムフォン 28MG0001 (2531 274)
カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ギュンター・へグナー ホルン
YAMAHA YHR-801 ホルン
ウィーン・ムジークフェラインザール 1978年-1979年
作曲がモーツアルト、指揮がカール・ベーム、ホルンがギュンター・へグナー、オーケストラがウィーン・フィル、史上最強のホルン協奏曲です、これ以上の布陣はあり得ません。
が、しかし、このレコードの隠れたスターは、YAMAHA YHR-801です。
それって何?と言う事だと思いますが、ジャケットの写真を御覧下さい、ホルンに燦然と輝くYAMAHAの文字、そうです、このホルン協奏曲には、YAMAHA御謹製のホルンが使われているのです、当時は大騒ぎでした。
ウィーン・フィルは音色を一定水準に保つため楽団備え付けの伝統的楽器を使っているそうです。
その中で特に難しいのがホルンです、ダブルピストン・バルブとかと言う古式で、演奏が難しい上に、ヨーロッパでも製造の伝統技法が上手く伝承されてなかった様で、YAMAHAに発注が来た様です。
当時新聞とかでも良く報道されていたのを覚えています、大阪万博のちょっと後位の時期だったと思います。
昨今と違って、日本の華やかかりし成長期のお話です。
ホルンのお話はその程度で、さっそく聴いてみました、さすがベームとウィーンフィルです、録音も良く芳醇なウィーンの響きを聴かせてくれます、ベームの棒も晩年ほども枯れてなくて、優雅なだけでなく覇気すら感じられます。
モーツァルトはホルン類が好きなのか、ポストホルン・セレナードやポストホルン交響曲なども作曲しています、しかし、協奏曲ではこのホルン協奏曲4曲が素晴らしいです。
YAMAHAのホルンもウィーン・フィルにしっかりとけ込んでいます(生まれも育ちもウィーンのホルン名人、へグナーが吹いてるから当然)
一番だけニ長調ですが、この4曲はモーツアルトの仲間でホルンの名人だったロイトゲープのために作曲されたと言われています、結構仲が良かった様子で、楽譜にロイドゲープをからかう様な落書きもある様です。
レーベルは、黄色が印象に残る、ドイツ・グラムフォンです、クラッシク音楽の王道を行く安心できる録音です。
録音ホールは、あの有名なウィーン・ムジークフェラインザールです、日本語ではウィーン楽友協会大ホールとか言います。
ウィーン・フィルの本拠地であのニューイヤー・コンサートの黄金ホールの事です。
ちなみに、ウィーン・フィルはウィーン国立歌劇場管弦楽団からの選抜メンバーで構成されています。
モーツァルト:ホルン協奏曲(全4曲)
0 件のコメント:
コメントを投稿