レコードデーター
ブルックナー
交響曲第7番 ホ長調
日本コロンビア OC-7259-PK
カール・シューリヒト 指揮
ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団
出ました!カール・シューリヒトの登場です。
好きな指揮者は誰?と私位の年の人に聞けば、カラヤンとかカール・ベームとか出てくるでしょう、私の感覚ではカール・ベームと答える方が何か渋みのある奥深い人だと思われそうな気がします。(あくまでも個人的見解)
いや、もう少し上の世代の指揮者では?って聞かれたら、ある人はフルトベングラーと言い、クナッパーツブッシュと答えるでしょう、しかし私はカール・シューリヒトと答えます、すると何か凄く通に成った気分に成れます、カール・シューリヒトとはそう言う指揮者です。(完全に私見)
カール・シューリヒトは思いっ切り早振りの指揮者です、レコード2枚組が当たり前の長い交響曲でも1枚に納めてしまいます。(このレコードも1枚です)
買う人は、ほぼ半額でレコードが買える奇特な指揮者です。
と、こう言うのは都市伝説めいている訳ですが、更に都市伝説話しを一つ。
ウィーン・フィルでモーツアルトの交響曲か何かを演奏した時、拍子の振り分けを誤って倍速で演奏したとか言う伝説もあります。
タダでも早いのに更に倍速とは恐ろしい速さですが破綻せずに演奏出来た手腕はシューリヒトとウィーン・フィルだからこそだと思います。
カール・シューリヒトの演奏は早いだけではありません、テンポがめまぐるしく変化します、楽譜の速度記号など結構無視している感じです、にもかかわらずピッタシとその交響曲を表現出来のがカール・シューリヒトです。
おっと、ブルックナーを忘れていました、ブルックナーは私の好きな作曲家の一人です、その交響曲は重厚長大、その重厚さも長大さも半端ではありません、三菱重工と石川島播磨重工と住友化学と新日鐵が合併してもブルックナーの交響曲の重厚長大さには敵いません。(例が変過ぎるか)
久しぶりに聴いてみました、ブルックナーは敬虔なカソリック信者でオルガン奏者だったので交響曲の響きもオルガン的です。
シューリヒトの棒は素晴らしい速度で演奏を進めて行きます、聴く人に息をつかせません、テンポの変化もめまぐるしく、重厚長大産業が最新のIT企業に変わったかの様です。
しかし、ブルックナーもシューリヒトもゲルマン音楽の体現者です、ドイツ風の手堅い表現はそのまま生かされています、オーケストラが一流だったら古今東西の超名演奏として記録されたと思います。
レーベルは日本コロンビアです。
コロンビアと言えばCBS SONY ですが日本コロンビアは違う様で、毎度の事ながら複雑でよく判りません、日本コロンビアって聞くとなんとなく演歌・歌謡曲ってイメージでピンときません。
オーケストラのハーグ・フィルハーモニー管弦楽団は多分、ハーグ・レジデンティ管弦楽団の事だと思います。
輝かしい歴史を持っていて高名な音楽家が多数指揮台に上がっています・・・・が、このレコードではもう一つ冴えません、と言いましょうか、他にはほとんど聞きません。
この古めかしいシューリヒトのブルックナーが唯一の金字塔のかな、と思ったりします。
ハーグ・レジデンティ管弦楽団のホームページを見たら、案外オシャレでした。
ブルックナー:交響曲第7番(CD版)
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